1月のある土曜日。島民での浜辺の流木掃除が行われました。
潮の流れで中国大陸方面から届く流木の掃除という名目ですが、流木の大きさったら!そしてゴミの多さったらありません。
家が流れてきたのかというくらい大きな柱や(実際に台風などの自然被害で壊れた建物の建材も流れてきているようです)流木の間に埋もれた人工物 −プラスチックのゴミや瓶、ペットボトル、ビーチサンダル、発泡スチロール− が拾えども拾えども、溢れています。

手分けして、ショベルカーのような大きな車で大きな流木を一箇所に集める人、ゴミを集める人、ゴミを分別するひと(分別がとても細かいのです)と散らばり一気に作業を始めます。

潮の流れで集まってくるのは、中国大陸、朝鮮半島のもの。ペットボトルやプラスチックのゴミには日本では見たことのない、中国語や韓国語が書かれたパッケージです。
では日本のゴミは?というと、それらはハワイの方に流れているのだそうで、ハワイの人たちは、なんでこんなに日本の人たちはゴミを捨てるんだろう?と思っているかもしれませんね。
実際にここでは中国や韓国のものばかりなので、日本のひとはゴミを捨てないで優秀ね〜なんて言われることもあります。
私自身は始めてこの島に来てゴミが大量にあがった浜をみたとき、せっかくの綺麗な海に、なんでゴミをすてるんだろう?と思っていました。全部がこの島で捨てられたものだと思っていたからです。

自然に倒れたりして長い年月をかけて海を漂流したどり着いたものは味わいもあって、流木アーティストでも来てくだされば、選びたい放題ですよ、と心の中でつぶやきます。どなたか、いかがですか?「持っていきたい放題で、一時間ゴミ拾い!」なんてツアーができたらいいですね。

流木は自然のものなのでゴミにはせず、一箇所に集めることで浜は綺麗になるように見えます。
しかし人工物はひどい。匂いもするし、虫もわいています。放っておいても自然には還らないので全て拾って分別し、ゴミ処理をしてもらう必要があります。そう思うと、自然に還らないものを使うということを改めて考えさせられます。

ここからゴミを拾って

流木だけになったらあとはショベルカーにお任せです。しかしこの日は暑かった!ここまでくるのに2時間かかりました。

ところでこうした活動は普段から、島の住民で行われているのだそうです。
港の掃除、浜のゴミ拾い(ゴミ拾いといってもすごい量!)、公共道路の清掃などが定期的に行われているのですが、観光地としては役場の指導で自宅や牧場などの私有地の掃除も義務付けられています。
それ以外にも芸能館(島での行事が行われる体育館のような場所)や婦人の家(婦人会館)、競り市場、牛祭り会場、ヘリポート、海水浴場なども定期的に有志があつまり掃除をされているのだそうで、それらを合わせると結構な数です。島に暮らす住民のみなさんは公共の場所も自分のこととして参加されているのでしょう、行かなくちゃ。と責任感が違います。
島のことを守る、一緒にやる、まるで大きな敷地に住む大きな家族のようですね。

内地(本州等沖縄以外の日本)と黒島にお家が二つある方もいらっしゃいます。別荘とも言えるとおもうのですが、しかしその方々も、お祭りの準備も会議も清掃活動も、島にいるときには一緒にされるのが普通なのです。

 

2月に入り、ここ最近はめっきり寒くなってきました。気温はかろうじて10度を超えていますが、山や風除けになる高い建物のない黒島は どこへいっても海風が吹き荒れているので体感は8度くらいなのだとか。おかげで出す予定の無かったリトアニアの手編みのニットコートも出したら気分は冬に。ニットキャップもかぶり、ようやく私にも冬がやってきたという感じです。
雨も続き、風も吹き、外に出るのもできない日々。。島もこんなに寒くなるのか!と思っていたら、こんな寒さは滅多にないよ、とのこと。ここでこれだけ寒いということは、本州がどれだけ寒いのかと心配にもなります。

みなさま、ご無事ですか。どうぞご自愛ください。