清掃点検のおかげもあって、片付けに勢いがつきました。

長らくのあいだ気になっていた、前の住人、その前の前の、そのまた前の住人から、もしかしたら置き去りにされただろう物体や、土の中に埋められた古いコンポスト、鉄の扉、棒や木材なども一気に片付けることができました。なにこれ〜?というようなすごいものまで出てきましたよ。

 

は〜〜〜〜っ!

気持ちがいい。

すこしずつ、すこしずつではありますが、去年の今頃には、こんなの到底片付けられないわ、となげいていた場所も徐々に片付きすっきり。以前の風景を思うと感慨深くなります。
家は、人が住まないと生きられないんだなぁと思います。
手がかかるからこそ手をかける、というこもと大事なことかもしれません。草引きをしたり、落ち葉の掃除をしたり。案外そんなささいな時間こそが体が欲していることだったりするような気がします。

 

ところで、このゴミ事情。離島にきてからというもの、いろいろなことを改めて考えるきっかけになっています。島には人口が少ない分土地があるように見えるし、必要なものがなかなか手に入らないという土地柄、もう使わないかもしれないもの(もしかしたらいつか使えるかも)や部品のかけら(何かに使える日が来るかも)など様々なものをストックしたままにしていてそれはいつしかゴミになっているのが実情。そして予想通り、捨てるのも一苦労なのです。

通常のゴミはどうしているかというと、島内にゴミを担当されているご夫婦がおり、毎週決まった日の朝に回収に来てくれます。燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスティックやカン・ビンなどのリサイクルゴミ。それらは島内にある一時保管場にて保管され、西表島のリサイクルセンターに運ばれた後、そこで焼却やリサイクルが行われるという流れだそう。
粗大ごみの回収制度もあります。粗大ごみはある程度バラせるところまでそのご担当のご夫婦が手作業。そして西表島に運ばれるとのこと。なんとも、大変なお仕事です。

捨てる側も、回収する側も、顔が見えるというのはすごいことだなぁと思います。出す方としては、この捨て方は迷惑にならないかな。こんな捨てられ方したら、いやだな。とか、今まで考えてみなかったことを考えるようになりました。

 

はじめに、片付けた!と書きましたが、ゴミ袋に入るサイズのものは通常のゴミに捨てることができますが、たとえば鉄の扉。これは粗大ごみに出せるのでしょうか?
島の人に聞いてもわからない。片付ける、と言っても、ある一定の場所に「保管する」だけの状態です。なるべくなら見ないふりをするだけでなくて、島をきれいに保ちたい。ゴミを放置しておくのはいやだけど、これを業者にもっていってもらうまでにはお金も時間もかかる。

しかし、すこしずつ、すこしずつ。
いろいろスッキリついでに役場の町民課の方に聞いてみることにしました。

 

1) まず、個人宅から出るゴミに関しては、だいたいは粗大ごみとして扱ってもらい、粗大ごみのシールを購入して島の担当の方に収集をお願いすることができそうでした。

倉庫や家の周りで気になるゴミ

・ノブのついたドア(鉄製)

・建具、襖

・ガスバーナー(ガスボンベのついていないもの)

・自転車、自転車のタイヤ

そして、家の改修・改築等ででてくる使わないものについては、一般家庭にあったものであれば粗大ごみとして受け付けてもらえることがわかりました。有害な物質がでないということが条件です。(ただし業者が改修・改築した場合は産業廃棄物として撤去してもらえる。これは内地と同じ。)

・キッチン(シンク、台などの一体型)

・トイレの便器やタンク(陶器製)

・洗面所に設置されていた古い洗面器(陶器製)

わたしが住んでいる竹富町の場合は、大きさ、重さに関わらずシールの金額は一定です。
また、収集してもらう場合は一回につき3点までですが、自己搬入が可能な場合は担当者との打ち合わせの後、島の収集所に持参することも可能だそう。

 

 

2) 一般家庭で使われていたものであっても処理の際有害物質がでるもの、産業廃棄物にあたるものは、石垣島の業者さん「サキシマメンテナンス」に直接依頼し、貨物船で運ぶ。貨物船の運搬費、処理費は実費。業者さんは石垣島ではこの一軒しかないとのこと。

・車のタイヤ

 

 

3) 販売店、専門業者に引き取ってもらえる可能性のあるものは、直接問い合わせ。貨物運搬費、処理費は実費。

・ジェットスキー

・車のバッテリー

・車

 

 

との回答をいただきました。
なるほど。なかなかクリアになってきましたよ。

陶器製のトイレや洗面器はどうしたものか。シンクは。。と個人でリフォームがあたりまえの黒島では結構あることだと思うのです。陶器製などのシンプルな素材だからこそ、まだ、捨てるのにも判断がつきやすそうですが、新素材、新機能がついたバリバリの現代風のものは大変だろうな、などと思います。まだまだ島には入ってきそうにはありませんが。
他の離島では他の離島でまた違った種類のゴミが多いのだそう。そうやって考えると、状況がひとつひとつ違う島をそれぞれに考えなければならない離島のゴミ事情。行政の支援が必要不可欠ではありますが、大変なことですね。

 

さて、まずは粗大ゴミから片付けられそうで一安心です。

実は、家と同じ敷地内に8畳ほどの倉庫があるのですが、そこにはたくさんのゴミ(であろうものたち)が収められているのです。移住の際、この倉庫をキレイにして、作業場にさせてもらえないかなぁ。とぼんやり考えていたのですが、こちらにきてからは半ば諦めモードでいました。

(このゴミを全て、わたしに片付けることができるのだろうか?)

(いや、無理だ。)

(片付ける際にでる虫や埃に打ち勝てるのだろうか?)

(いや、無理だ。)

(わたしが片付けてしまって、だれかの大切なものがなくなってしまったということになったら、それはあかんことではないか?)

(それは、あかん。)

こんな具合に。

 

しかし。
ここにきてからというもの、しょっちゅう熱がでたり内地ではあまり出ることのなかった咳がつづいて喘息気味になったりと「きっとこの気候に体がついていけないんだろう」と考えていたのですが、先日の診療ではおそらくアレルギー性のものだろうということになり詳しく検査をしてみたところ、「ハウスダスト(カビやダニ)」にアレルギー反応が強いことがわかりました。

そういえば、先日シロアリの診断で久しぶりに畳を上げたところ、熱がでました。

そういえば、先日シロアリの前に、すこし裏の倉庫を覗いたわ。

そういえば、あの時。

そういえば、、、。

と次々と当てはまるではありませんか。

こちらの強力なカビや虫の死骸に、体が悲鳴をあげていたのかもしれません。

それで、先生に「対処法はどうしたらいいでしょう?」と聞くと、「こまめに掃除して、キレイを保つ。」とのこと。いやいや先生。キレイに保つどころか、すごいんだよ〜〜(いろいろと)!!と心のなかで叫びましたが、そこでわたしも踏ん切りがつきました。
家の敷地内にある倉庫だもの。まずは熱や咳を覚悟で掃除しよう!そして、キレイになれば、キレイを保てるではないか!と。

話は長くなりましたが、そう決断して、家の改装がお預けになっている今、そしてようやくこの土地にもなれてきて片付けも進んできた今、涼しくなってきた今。わたしはこの目の前にある山に取りかかることにしたのであります。

 

・・・とか大それたように言いつつも、誰にも邪魔されず自分のペースで掃除ができることは、案外幸せなことでもあるなと感じるのです。
美しくなった倉庫を見て、通りがかりの人が驚いてくれたらいいな。とか。キレイにしたらこんな風にしよう!とか。想像しながら。思う存分場所作りです。ウキウキ。

すこしずつ、すこしずつ、が楽しいです。