(11/21に投稿したつもりのまま公開されていませんでいた!)
準備もいよいよ佳境に入ってきました。マイペースではありますが、頑張っていますよ〜
写真は、ラトビアの手編みのコート/ガウン。ざっくりとボリュウムがあってあったかいのに、軽いので驚きます。

さて、sajiya studioでの展示に合わせて、みなさんからのご連絡もいただきありがとうございます。

匙屋さんといえば、常にみなさんからの注目が高かった木の匙、Kameli apartmentでも看板商品のひとつでした。
生産量が限られているため希望の方がいらしてもなかなかお手にしてもらえないこともあったり、ふらりと訪れられたときに幸運にも手に入れていただいた方、年に一度ほど、大入荷の際には、たくさんのお客様にも駆けつけていただきました。

 

もともとは東京・国立にあつしさんの工房と、かよさんが切り盛りするお店がありましたがお二人さんが牛窓に移り住まわれたのはいまから5年前くらでしょうか。

それからおよそ3年間は、匙を作りながらも身の回りを整え、自分たちのペースを整えながらいらっしゃいましたが、2年前、お二人にはきっと使命感もどこかにあったことだと思います。sajiya studioとして、ものづくりの場所、ギャラリー、そしてお店が融合された空間・場所をいよいよ始められるということになりました。私も、微力ながら2階の壁塗りに参加させていただいた思い出があります。

それまでなにもなかった場所に人が集う場所をひとつ作ることでその街が形作られていく、というのを、このしごとをしていると何度も感じることがありましたが、匙屋さんが以前あった東京の国立の場所でそれを感じたことを覚えています。
牛窓はもともと港街として栄えていた地域でしたが、JRの駅を作らかなったことから、まるで時が止まったように街の姿はそのまま残されることになった場所です。匙屋さんが移り住むことによって、きっとここからまた新しい牛窓の歴史が始まるのだろう。そう感じていましたし、実際、同じような感覚に研ぎ澄まされた方々の移住の動きや、それまでそこにあった方たちとの交流の様子をはたで見せていただいているたびに、まるで木が育っていくかのようにその場所に静かに根付いていくお二人の姿に感じさせられることがあります。
肩に力は入れず、しかし、今自分たちはどう生きようか。ということを常に真剣に考えて日々答えをだしているように見える。だからと言って仙人のようなわけでもない。人間らしさがたくさんある。

なにか別の物体を建ててガラリと全く変えてしまうのではなく、街の美しさ、歴史を尊重し、いま残っているものに新しい命を吹き込む。ものづくりも、建物づくりも、まちづくりも、時間をかけて手をかけるというのは一緒だからでしょうか。
お二人の姿に、私もどれだけ影響をもらっているかわかりません。

 

 

そんな場所でいつかKameli apartmentの展示をさせて頂けたら嬉しいなぁ、ということは胸の中にありつつも、かよさんから一年ほど前にお話をいただき、ふたつ返事でお願いしました。店を閉めて、まだなにも形になっていませんでしたし、正直なところ先のことはまだ何も考えられない〜〜となっていた時期でもありましたが、止まったらもう動かない私の性格を見抜いていたかのごとく、次の目標を示してもらったことでだいぶ気持ち的に救われてたように思います。

今年6月に、島にきてくださったかよさん。福岡TERCEIROさんの陽子さんとも黒島で意気投合し、さらには8月の展示にもかよさんは福岡までご来店くださいました。
その頃から、岡山のみなさんにどんな風に見ていただけるかとかなり話し合いを重ねました。そして、私としては神戸大阪からも日帰り圏内という立地上、やはり神戸の店舗で足を運んでいただいていたお客様にもお越し頂けたら、そんな思いもあり、二人の気持ちを重ねながら、お客様に楽しんでいただけるようにと思いを巡らしてきました。

 

牛窓という歴史的な土地(歴史史跡があるわけではなく、昔の日本の古き良き時代を思い出させる、ある意味 史跡以上に歴史的な土地)で、日本の素晴らしい手仕事を地道につづけ、国内のみならず海外でも評価を受けているあつしさんの匙。
工房の、その2階にあるsajiya studio。
恐れ多くも、こんな機会をいただけるのは本当に幸福なことだと思っています。かよさんもあつしさんも、出会った頃から私をまるで妹のように接してくださっているので時々そんなことを忘れてしまいそうになりますが(笑)、私が店を始める前からずっと見守り続けてくださってきたお二人です。モノを選ぶ姿勢や、お客様にご紹介するときの想い、そんな見えない部分までもを見てくれる方々です。

そんな場所でみなさまをお迎えできることがとにかく楽しみでなりません。