島に戻ると、出発前とは一変してすっかり冬の空になっていました。相変わらず半袖の方も、中にはいますが。。

風が吹くと、どこまでも遠くの空まで風の音が響き渡ります。まわりの音は全てかき消されて、まるでこのあたり一帯にはだれもいないような気持ちにすらなります。また風向きによっては、大きな波の音が聞こえてきたりするのも、そういえば、という感じで、去年の冬のことを思い出しました。私にとっては二度目の冬。ああそういえば、と、ひとつひとつ、体が思い出しているみたいです。

その土地にいないと感じられないこと、というのがよくありますよね。

牛窓では牛窓の空気感。東京では東京の。島では島の。
同じ日本であっても、それぞれにその場所の匂いや温度、湿度によって、まるで別世界に存在しているよう。
海外も同じで、Helsinki、Riga、Vilnius、言葉とセットでその土地の空気感がふわっと頭の中をかすめます。言葉には表せない、体感の記憶です。

 

ところで島の冬は雨がよく降ると聞きますが、去年はたしかすごかったような記憶があります。2週間3週間と雨が降り続いて、空はどんより重く、空の面積が広い分、その空に押しつぶされそうな気分の日もありました。そして湿気もすごいのです。

出張中雨が数日降り続いていたとはきいていたのですが、家の中に入ると、「カビ臭い。。。」
目を凝らしてよく見ると、窓の内側にもカビ、コルクや木製のあらゆるものにうっすらカビ。鼻にツンとくる匂いには頭が重くなりくらっときてしまいました。
そういえばこの匂い、この家を掃除し始めたころにも感じた匂いだなぁ。と、体感の記憶がよみがえりました。

翌日はすっかり体が反応して、風邪の症状とは違う種類の鼻水、ムズムズ、体のかゆみが出現。ああ、帰ってきたのね。。となりました。
大慌てで洗濯して、換気して、除湿して、掃除して、、とカビ対策をしたらその次の日にはなんとなく匂いもなくなったように感じて少しホッとしましたが、気をぬいたら襲ってくるカビ菌の恐怖と、そして復活させられる自信もついて、なんだか複雑な気分です。

 

どうぶつたちも冬の準備。いっぱい食べて、毛も冬仕様になってます。