秋晴れのある日、古い洋館を訪ねました。1世紀前に建てられ、いまは誰も住んではいませんが、家具があり、人々がその家に集い、家の内も外も活気のあった時代がすぐにでもイメージできるほど、床も壁も天井もきれいな状態のままでした。立派な梁も、建具も、僕たちまだまだやれるよ、と言ってるみたい。 洋館の玄関。光の取り方が日本の住宅とは違うような気がします。 家の中は大きな窓からは光がたっぷり入ります。明暗のバランスがステキ。 今後は取壊しに向かっていくという洋館。 既に一部の建具や調度品は骨董屋さんが引き取りにこられていて家の中にはもういらないと置いておかれたものがいくつか残っているばかり。ほとんどがゴミになるのだとか。 しかし、その中でも素敵な硝子がありましたよ。吹きガラスの上品なプレートです。 早速、毎年秋に鹿児島より届く 栗の渋皮煮をのせてみました。 まだまだ使えるようです。 応接室の吹き抜けは2階へと続く階段の壁へと続いていました。 各部屋いたるところにあるこだわり。 離れには、小さな小屋がありました。 作り付けのベッドと棚があるだけの小さなお部屋。ある時代には女中部屋になったり、またある時には子供たちの部屋になったり。 宝塚歌劇団の団員達の下宿先になっていたこともあったのだそう。 佇まいの美しさ、そしてこの長い歴史に思いを馳せると… 機能性や断熱性も大切ですが、それだけでは補えない何かが このお宅にはあるような気がしました。