去年の話になります。去年の今頃は、フィンランドから友人のSiiriとLauriが黒島に遊びに来てくれました。彼女たちは旅をするのが大好きで、以前はシベリア鉄道でロシアからモンゴル、中国と旅をして日本にたどり着き、二人で神戸にも遊びに来てくれたことがありました。今回は、スリランカ、香港、そして黒島です。

この時はまだ雲が低く、あまりいい天気ではなかったなぁと思うと、今年がいかに早く夏が来たかがわかります。そんななかでも、伊古桟橋では釣りをしたり、そのままその釣った魚でBBQをしたり。
黒島研究所ではサメやなまこを見たりと一緒に時間を過ごしました。

神戸にいた時は、フィンランドに行くと空がとても広いので、いいなぁ!フィンランドにやってきたなぁ!という開放感がありましたが、ここ黒島も空が広くて青い。フィンランドでは釣りだって、湖畔でできる。私は、すこし不安になり、フィンランドにも、こんな自然がたくさんあるし、田舎道はめずらしくないでしょう?(しかもそんなに暑くないし。)と質問すると、「そうね、でも、植物は全然違うし、また別世界よ。」とSiiri。
確かに。植物は色も全く違います。

すこしでも現地の雰囲気を楽しんでもらいたい私は、宿を幾つか提案して二人に良さそうだと思うところを選んでもらいました。

すると、黒島ではとても古い、老舗宿「みやき荘」を選んだ二人。ここの3代目の宿主さんは黒島生まれ、黒島育ち。音楽をこよなく愛している、というところにも惹かれたのかもしれません。

実はバンドマンでもあるLauriは、フィンランドではちょっと有名なヘヴィメタルバンドのドラマーなのです。宿主のはじめさんのうたと三線に合わせて、即興でリズムを奏で始めました。
フィンランドと黒島のセッションです。その横では、T氏が指笛で囃したて、はじめさんの奥さんの踊りが始まりました。
なんと。

Siiriとともに感動する私。

私自身はいつもは民宿とはもちろん関係なく普通の日常を過ごしています。「民宿の方は毎晩大変そうだなぁ」なんて思いながら。
しかしその魔法のような瞬間を目にして、なんだか旅人になった気分で楽しくなってる自分に気づきました。
ここでは言葉はいらない。バッググラウンドもあまり関係なく、夜をともに楽しく過ごす。黒島の宿では 旅人たちが集まれば自然とこんな素敵な夜を過ごせる場所なのだなぁと感じました。

それはこの島に繁華街や娯楽がなく、夜出歩ける場所がないということとも繋がっていると思います。


さて、そんな二人。我が家が改装中だと知ると、僕らも手伝うよ!と、滞在中、浴室やキッチンのペンキ塗りを手伝ってくれました。Tさんも一緒に、4人でやれば早い早い!

神戸時代にもうちに泊まりに来てくれた二人は 猫のクレイや楓さんもすっかり顔なじみです。特にクレイは前回からLauriにべっとりだったので、久しぶりに会えて、なんだかうれしそう。(それを見てうれしそうな私。)
遠い場所にいる私たちですが、時々気にかけてくれて、何かできることがあれば手伝うよ、一緒にやろう、という二人のスタンスにいつも心癒されます。

島で過ごした3夜に続いて、二人は石垣島へ。その最終日には石垣島の最北端までみんなでドライブに出かけました。

フィンランドで、神戸で、ラトビアで、黒島で、と、本当にいろいろな場所で会えるSiiriとLauri。今はオランダに滞在中の二人。次はどこで会えるかな。