今年に入ってから3月末までの間、石垣市で開催された苧麻の糸紡ぎの講習に週3日通っていました。
先日、講習の全行程が無事終わったところです。

講習では、苧麻の栽培から刈り取り、繊維を取り出して糸にするまでの工程を習いました。
この八重山地方の伝統の「八重山上布」は、縦糸は紡績糸を使っているものの、横糸は全て手紡ぎの糸を今でも使って手織りで織られているそうで、琉球朝時代に税金の代わりに献上していたものです。
これまでは地元の「おばあ」が担っていた糸績み(この地方では「ぶーうみ」と言います。)の継承者が足りなくなってきつつあり、石垣市が主催し、織物組合が指導を続けてきたそうです。
繊維の栽培から糸を績み、染色、手織りまでもが同じ土地で行われるという貴重な工程を垣間みながら、周りの参加者の方々や先生たちとお話をしながら手で糸を績んで行くなかで、八重山の土着の生活を垣間みることのできる貴重な体験をさせていただきました。
講習の初日に「上布を見たことがない方〜?」との問いに「はーい!」と元気良く手を挙げた私。。。
今となれば、よく講習に参加したわね。という気分ですが、住んでいてもなかなか織物にお目にかかれる機会がありません。ましてや、黒島では踊りや祭りに関しての伝統は復活させ継承段階の真っ只中。まだまだ、衣装などについての研究は深くされていないように思います。
私としては、ラトビアやリトアニアで上質なリネンを扱わせていただいていることもあり、日本の伝統的な素材について興味がありました。伝統技術としてまだ手仕事の残っている地域にせっかく越してきたのですから、それを学ぶチャンスだと思ったのです。
繊維を裂いた細い糸の束。これを一本の糸にしていきます。冒頭の写真は糸にしたものを巻いたものです。
 糸績み、そして機織りの環境は、なんだかやっぱり好きなのですね。
先日スウェーデン機の織の講習をしてきたばかりですので、その違いについても感じることができました。
私の住んでいる黒島では雑草のように苧麻の一種が生えていたので驚きましたが、それらはまた種類が違うらしく上質な糸にするのは難しいため、昨日、糸にできる苧麻の根をもらってきました。
栽培がうまくできれば、自宅で苧麻栽培、そして糸紡ぎができるようになります。栽培まではちょっと大変そうですが、できたら面白いですね。
大量の草むしりのあと、裏庭にいただいてきた苧麻の根を、植えました。
裏庭からみる倉庫の壁が、中国の田舎の風景か、どこか、おとぎの国のようです。(実際は、、、すごいです。)