サンゴのような、月面のような。。。月面のようなという言葉はいよいよ来週末に迫ってきた展示の会場となる morozumiの香織さんがおっしゃっていた言葉。
月面を見たことのない私ですが、まさに、、、と言いたくなるような、とても人間が作り出したものとは思えない花器たち、です。

 

Laimaの作品は、岡山のsajiiya studioさん、鎌倉のmorozumi さん、どちらも違う作品をご覧いただくことができます。(こちらの花器たちはmorozumi さんにて。)

作品については度々こちらのブログでもご紹介させていただいていますが、作家であるライマ本人についてブログの中ではあまりご紹介したことがありませんでしたので、ぜひそのお人柄などもご紹介させていただきたいと思います。

 

LAIMA CERAMICS 

ラトビアの首都リガから車で約2時間、 広大な敷地の一角に彼女の工房はあります。工房の大きな窓からはラトビアの優しい光が降り注ぎ、木々の影が揺れています。

こうしたラトビアの景色や空気、彼女とともに生活している馬や猫、犬、家族や地域社会など、ライマの周りにある全てが彼女のインスピレーションの素であるような気がします。
作品のバリエーションは様々で、ある作品は限りなく深い海のようだったり、またある作品はまるで古代から存在する器のようだったり。それらはまるで彼女の中に存在する宇宙の表現体のようです。

ひとつひとつろくろで成形した作品は、ラトビアの伝統的な薪釜を使い焼成されます。
1200度以上で焼成されているため電子レンジでのご使用も可能です。(*ゴールドリムの作品を除く)

 


ラトビア生まれのライマは確か今年で29歳。いや、30歳になったかしら。。とにかく、あれ?そんなに若かったっけ?といちいち驚きます。なぜ驚くか、というと、その人柄や作品の作り方、そして完成されたLaima Ceramicsの工房システムなどを見ると、たった数年の経歴でここまで一人でできるのかと思うほどに、すごいのです。
本人は、落ち着いていて、自国やラトビア人としてのアイデンティティが強く、そして何よりも、器作りがとても上手。作家さんに対して上手というのはなんだか頼りない言葉でしょうか。しかし、手先がとても器用である上に、作り上げるその作品の量には、単純に驚かされることもしばしば。自分のスタイルを表現するのが本当に上手だと感じます。Laimaに付随するものすべてに彼女のスピリッツが注ぎ込まれ、それらがまた作品に現れていると感じるのです。

 

経歴を簡単にご紹介しましょう。

地元ラトビアのバウスカ芸術学校にて写真の学位を取得。その後イギリスに渡り、オックスフォード・ブルックス大学で美術とデザインの基礎学位を取得、 2013年にはファルマス大学にて、粘土、木材、金属、ガラスなどの素材を経験、現代工芸の学位を取得しています。

アメリカの芸術家Suzi Gablikや作家のEllen Dissanayakeの著書にインスパイアされた彼女は、日常生活にアートを取り入れる方法を模索し、陶器にその方法を見出しました。
2012年の夏、帰省したラトビアで陶芸家IngrīdaŽagataに師事。それ以降、彼女の情熱は陶器に注がれ続けています。 

ラトビアを愛し、陶芸を通して表現することに非常に情熱的で、しかし一つの形にとらわれないような方だと感じています。
私の持つ彼女の印象は、自立した、パワフルな女性。それもそのはず、お姉さんは建築家で母親は農場経営を営む実業家。まさに、パワフルな女系家族の一員なのです。
才能も豊かで、意欲的。日本での展開は彼女もとてもとても楽しみにしておられるようで、作品を持ち帰らせてもらうときにも、そしてこちらから注文をするときにも、毎度 嬉しそうな笑顔で歓迎してくれます。
次世代のアーティストと呼ばれるのにふさわしい彼女が生み出す作品たち。花器は恐れずに、ぜひ抱き抱えてみてください。なんだかそのまま手が離せなくなるから不思議ですよ。

なめらかな肌をずっと触っていたくなるような、花器。