旅の始まりから順を追って書こうかしらとも思いましたが、思い出が蘇るばかり。。。先に、書かせてください!

フィンランドのコテージでのことを!

 

思い出が愛おしく脳裏に焼きついていますので、旅の終盤ではありますが、このお話からスタートさせていただこうと思います。

今回の旅は、ラトビアでの買付予定と、そしてパリでの資材調査を少し。そして最後の一週間は、仕事を忘れてフィンランドで友人達と過ごすことに決めていました。

フィンランドの友人、Marjut マリウットが去年黒島に来てくれたときは、ちょうどミッドサマー(夏至)の時期でした。冬の長い北欧各国にとって、一年で一番日が長くなるミッドサマーはとても重要な日です。それぞれにお祭りがあったり、マーケットが行われたり。古い習わしもたくさん残っているようで、国民が一年で一番楽しそうな日、というイメージがあります。

フィンランドでは街から離れ、家族や友人達とコテージで過ごすのだという話を以前から聞いていた私は、マリウットといつか一緒に行きたいね、と話していたのです。
そして、今年、この時期に渡航できることになり、Siiri シーリ、Lauri ラウリ、Tuomas トゥオマスのおなじみのメンバーと、日本からはT氏も合流して、6名でサマーコテージに泊まらせていただくことになりました。

フィンランドでは、よく、「誰々のコテージ」という言い方をするのを耳にします。おばあさんのだったり、おじいさんのだったり、お母さん、おとうさん、はたまたおばさんのだったり。
大体が第二次世界大戦後以降に建てられたものではあると思いますが、家族で大事に使われて、引き継がれているようです。

今回はシーリのお父さん側のおばあちゃんのコテージへ。レトロな内装が可愛い。

このコテージは首都ヘルシンキから車で2時間ほどのかなり近い場所にあるもので、朝空港に着いたT氏を拾ったまま、マリウットたちと4人で車で向かいました。

前日入りしていたシーリとラウリが過ごしていたコテージについて早々、みな、思い思いに過ごし始めました。
久しぶりの再会を懐かしがったり、それぞれに目の前の湖をながめたり。ブランコや、ハンモックで寝転んだり。釣りを楽しんでいる人もいました。
私は目の前の景色に驚くばかり。夢に描いていたような景色。海ではなく、湖が目の前に広がり遠くに向こう岸が見える。ああ、なんて大きくて静かなんだろう。

 

みんなでの再会に乾杯をして、そして食事の支度が始まりました。

私は湖の水を汲んできて芋を洗う係。洗ったお芋はボイルしました。
庭に積まれたレンガのバーベキューコンロで焼いたサーモングリル。
黒パンにバター、新鮮なサラダ。
コテージでの食事はシーリとマリウットが事前に色々考えていてくれたので、毎回バラエティに富んだ素朴で美味しいフィンランドの家庭料理食事を味わわせてもらいました。
都会の喧騒を離れ、森の中での食事。日差しは暖かく降り注ぎ、鳥の囀りが聞こえます。そして一緒に食べる人たちは大好きな人たちばかり。シンプルでいて、なんて幸せなごはんなのでしょうか。

ご飯が終わると、ビールを片手に全員でお片付けです。
男性陣はバーベキューグリルの片付け。
食器洗いは蛇口のないシンクで。昨夜のサウナで暖められた熱湯につけ、ゆすぐその様子は、誰もがお幼い頃から各家庭でやり慣れている手つきです。みんな、小さい頃からこのコテージでの生活を体験しているのがよくわかる瞬間でした。

そしてもう一つ驚いたのは、周りには私たち以外の気配をあまり感じないことでした。たまにお隣のコテージあたりから声が聞こえるものの、姿も見えない。時々聞こえる大きな声以外はなにも聞こえない。

実は、この大きな湖の周りには、びっしりとコテージが建っているそうなのですが、向こう岸を見ても、見た目からはわかりません。というのも、どのコテージも、ギリギリまで木々が茂っており、その少し内側、木陰に隠れるように建てられているからなのではないかなぁ?と思います。あとからわかったのですが、どのコテージも森と一体化しているような。。なんというか、昔からからあるような木造のフィンランドスタイルのものばかり。もちろん、それぞれに趣向が凝らされていて三角屋根の可愛いものや、スタイリッシュにまとめられたオーナーのセンスの光るものなどもあります。しかし、それも、森の中に足を踏み入れ、そのコテージに近づいてみて初めてわかる姿。遠くから見てもわかるような、「ここに我がコテージあり。」というような、自己顕示欲は一切見れません。(笑)